資産運用を始めようと思っても、どんなものがあるかよく分からない!
資産運用って難しそう。
この記事では資産運用について学べます。しっかり運用して自分の資産を着実に増やしていきましょう。
現在の低金利時代では、銀行にお金を預けてもほとんど利息が期待できないのが現状です。いつまで経ってもお金が増えることはありません。しかし人生では結婚・子育て・進学など、まとまった資金が必要になることが多々あります。
そのたくさんの資金を準備するために投資はとても有効な手段です。
とはいえ“投資”と聞くと「難しそう」と考えてしまう人も多いかと思います。全然知識がなくて踏み出せない人もいるかと思います。そこで、この記事では投資初心者が知っておきたい資産運用の方法と初心者におすすめの投資を紹介していきます。
資産運用って何?投資とは違うの?
『資産運用』と『投資』をひとまとめにして考える人が多いですが、似ているようで少し違います。資産運用はさまざまな金融商品の売買などをしながら手元のお金やこれから入ってくる収入を効果的に管理・運用していくことを言います。そして、投資というのは資産運用をするための1つのことを言います。
投資はリスクがあって怖いと感じている人も多いかもしれません。しかし、投資は銀行に預貯金するよりも多くの利益を出すことができます。生活に必要な資金の他の余裕資金で、投資をして管理していけば、リスクを抑えながらお金を増やすことも期待できるのです。
「子どもの未来に投資する」といって習い事や教育にお金をかけたり、「自己投資」としてスキルアップや資格取得のためにお金をかけたりすることも投資と言いますよね。「お金を増やす」ための投資も同じです。株や投資信託などの運用成果に期待し購入します。しかし、これらの株や投資信託の価値は変動するもので、利益を得られる可能性もあれば、お金が減る可能性もあります。それが投資です。
どんな人が投資をするの?
せっかくコツコツと貯蓄できても、銀行の低金利に預貯金しても、利息はほとんどつかないうえに、税金分が引かれてしまうため、利息はほぼ”ゼロ”です。ならば多少のリスクをとって、税の優遇制度などを利用しながら投資をしたほうが、貯蓄を増やすことができるのではないかと考えて投資を始める人が多いのです。
また一方で、人々の生き方が多様化し、結婚や子育てといったライフステージにとらわれずに人生を送る人が増えています。海外へ留学する、マイホームを購入する、といった自分の夢を叶えるために、自分で稼いだお金を賢く運用して資産を増やすために投資を始める人が多いのです。
初心者向けの4つの投資方法
❶:会社に投資する株式投資
初心者にとって最初に思い浮かぶ投資といえば『株式投資』ではないでしょうか。株式投資とは、その会社の業績や今後の事業活動の発展、向上に期待してお金を投じるものです。
株式投資で期待できる利益には大きく分けて2つの種類があります。1つは、
・購入した株式が買った時よりも、値上がりした際に売却することで得られる値上がり益。
もう1つは、
・保有する株式を発行している会社が企業活動の成果として得られた利益をもとに株主に分配される配当金です。
他にも株式優待といって、自社製品や関連会社の製品・サービスなどを提供してもらえる株式などもあります。
株価の変動が毎日あり利益が大きい可能性がありますが、その逆に利益が大幅に下がってしまい大きな損失になってしまう可能性もあります。
投資初心者の人は、どの会社が良いのか、どの株式が良いのか分からないと思います。
まずは少額で始めて、日常生活の身の回りにある自分が好きな製品やサービスを提供している会社や世の中で話題になっているテーマの業界に注目し、これからも成長を応援したいと思う会社を選んでみるといいでしょう。
❷:初心者に向いている投資信託
投資信託とは、国内外の株式や債券などに分散投資して運用し、値上がり益や分配金などの収益を投資割合に応じて投資家に還元するモノです。投資のプロたちが集まって運用していることや、1つの投資信託の中で「国内株式」や「国内債券」「外国株式」などがあり、これらをさまざまな配分でミックスしたものもあります。また外国株式や債券では、先進国メインにしているものや新興国をメイン対象にしているものなどさまざまです。
多くの投資商品に分散投資されていることから、投資している商品の1つが損失したとしても、リスクが抑えられます。投資商品の中でも比較的安全性が高く、投資初心者に向いているといわれています。
投資信託の価格は毎日変動しますが、証券会社によっては100円ほどで購入できるものもあります。また、多くの金融機関では毎月一定額ずつ投資信託を購入し、積立運用していける投信積立を取り扱っています。投信積立は毎月100円~1,000円程度からとしているところが多くあり、少額でもコツコツ積立運用することで資産を増やしていくこともできます。
初心者で投資の方法がよく分からない人や、100円からでも投資できるので、なるべく低額から始めたい人におすすめです。
❸:外貨の取引をするFX(外国為替取引)
FXとはForeign Exchange(外国為替)の頭文字を取った略語のことで簡単にいうと、為替差額で利益を得ることを期待して、ドルやユーロなどの外国通貨(為替)を交換・売買する取引のことです。例えば1ドル=100円で買い、1ドル=110円になった時に売れば、10円の利益が出ます。
FXはどの国のどの通貨を取引するかによっても期待できるリターンやリスクは全く異なります。為替の変動は、その国の経済・政治情勢など様々な要因によって刻一刻と変わっていきます。ニュースなどで経済、社会、政治などの情報を得やすい通貨を選ぶことも大切になってきます。
FXにはレバレッジという方法もあります。レバレッジという「てこの原理」を利用し、少ない資金で多額の投資資金を動かすことができます。レバレッジが10倍である場合、例えば50万円の証拠金で500万円分の取引を行うことができます。ちなみにレバレッジが大きくなるほど、期待できるリターンもリスクも大きくなることは知っておかなければなりません。
❹:税金が取られないiDeCoやNISAがオススメ
効率的に資産運用するためには非課税制度を活用するのが絶対におすすめです。日本のシステムでは、収入や資産には基本的に税金がかかり、せっかく頑張って得たお金の何パーセントかが持っていかれてしまいます。しかし、この『NISA』や『IDECO』で得た資産には非課税となるので、効率の良い資産運用のためのには絶対に活用するべき制度なのです。
非課税制度には「iDeCo」や「NISA」、「つみたてNISA」などがあります。それぞれ仕組みが異なりますので、人によって合うものも違ってきます。自分の目的や状況を再確認し、賢く利用してみましょう。
NISAとつみたてNISAは同時に行うことができないので、どちらか一方を選ばなければなりません。
NISA(ニーサ)
NISAとは、一定の金額までの投資で得られた運用益が非課税になる制度です。一般NISAとつみたてNISAの2種類があり、一般NISAなら年間120万円、つみたてNISAなら年間40万円が上限額となっています。
NISAは商品名ではなく制度の名称です。そのため、NISA制度を通じて様々な種類の中から投資信託や株式を選択して購入することになります。
所得税・住民税が優遇されるため、投資初心者にとってはうれしい制度です。
自分の運用スタイルによりますが、少額からコツコツ積み立てていきたい人はつみたてNISA、ボーナスなど余裕資金ができた時に投資したい人はNISAを選ぶのも選択基準の1つです。
iDeCo(イデコ)
iDeCoとは自分で年金を積み立てる制度のことです。iDeCoを通して投資信託を購入したり、定期預金をしたりすることで、所得税・住民税を節税できます。
iDeCoも商品名ではなく、制度の名称のことです。どのような商品を購入するかや投資するかは、自分で選ばなければなりまさん。
ひとつiDeCoで注意しなければならないのが、60歳まで一切引き出しができないことです。通常の投資信託であれば、いつでも好きなタイミングで現金化することができます。しかしiDeCoの場合は60歳まで完全に資金がロックされてしまうため、不自由な部分も多いので、そういった部分は注意が必要です。
資産運用において、預貯金以外の金融商品は、元本が保証されていないため、投資したお金の価値が上がったり下がったりと変動するリスクがあります。
プロに任せるのも1つの方法
最近は投資に関する本も多く出されており知識を学ぶこともできますが、自分で調べてもよく分からないこともあるものです。プロが運用している投資信託を購入するのも良いかと思います。また、ファイナンシャルプランナーなどの金融のプロに相談することも1つの方法です。
低金利の時代では、お金を増やすためには資産運用が有効な手段の1つです。上手に資産運用するために、「生活費で使うお金」「すぐには使わないけど近いうちに必要なお金」「余剰分のお金」と分けて、余剰分のお金でムリのない資産運用を行うことが大切です。
株式や投資信託、FXなどの投資商品は価格が変動するリスクがありますから、初めのうちは少額から始めることが大切です。目先の価格の動きに一喜一憂せずに長期的な運用を心がけましょう。
投資商品を購入する際には十分に知識を得てから行うことが基本ですが、難しいと言って避けていてはいつまで経っても資産運用はできません。100円~1,000円程度の少額でできる積立投資もありますので、まずはそこから始めてみましょう。どんな成功者も最初は資産運用の初心者です。
成功者になれるかどうかは、最初の一歩を踏み出せるかどうかにかかっています。少額からでも資産運用を始めることで、向き・不向きを見極めることができます。自分なりの投資スタイルを確立して、着実な資産運用をしていきましょう。
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