スティーブ・ジョブズを超える天才「イーロン・マスク」とはいったいどんな人物?
あなたはイーロン・マスクを知ってますか?
あの有名映画「アイアンマン」のモデルになった人物なんです。武器会社の社長で、その社長が開発した最先端テクノロジーの装備をまとって悪と戦い、世界を救うという人気の映画です。
イーロン・マスクがCEOを務めるテスラは、世界の自動車をガソリン車から電気自動車へ移行させる流れを作り出しました。
今彼がおこなっている事業で有名なのが宇宙事業です。ZOZOの創業者の前澤さんが乗ったロケットを造ったのがイーロン・マスクの会社です。そのスペースXという会社は民間で初めて人類を宇宙に運んだ唯一の会社です。なぜ、マスク氏はこれほどの企業を20年足らずでつくりあげることができたのでしょうか。
そんな世界の最先端をリードし、生きながらにしてヒーローのモデルになっているイーロン・マスクという人物がいかにして生まれたのか、を紹介していきます。
イーロン・マスクの生い立ち
彼は1971年6月28日に生まれ、
場所はなんと南アフリカで生まれています。母はメイン・マスクというカナダ人で、15歳からモデルをしていて現在もSNSで配信していて何十万人ものフォロワーがいる人物です。また栄養士の資格も持ち複数の企業の社長もしている多才な人です。お母さんのお爺ちゃんが、なんと冒険家で、そこでアフリカなどの遺跡の発掘にたずさわっていた時にイーロン・マスクのお母さんも世界を転々としていたのでした。
学生時代のイーロン・マスク
カナダへ移住した母親の元で暮らしていたマスクですが、クイーン大学・ペンシルニア大学に編入して最終的に有名なスタンフォード大学の大学院にいきます。物理の勉強をしにスタンフォード大学の大学院に入った年が1995年です。そして努力の末に入学した名門スタンフォード大学をたったの2日で辞めています。
何故かというとこの時ちょうどWindows95が大ブレイクしました。
このブレイクを目の当たりにしたイーロンは大学院で物理を勉強している時間はない。「心の底から好きなことではあっても、生涯の職業として人生を賭けることはできない」と判断。このITの波に乗らなきゃと思ってすぐ辞めました。
その後、弟のキンバル・マスクと共にすぐに会社を設立しました。
弟と会社を設立
初めての会社の名前は「ZIP 2」と言われる
インターネットでソフトウェアー会社です。
しかし、起業はしたものの当時のマスク氏には資金がありませんでした。アパートより安い賃貸オフィスを借りて、そこで寝泊まりをして、たまに行くファストフードが唯一のごちそうという貧しい生活でした。ですが、マスク氏が貧しさに負けることはありませんでした。こう振り返っています。
「貧しくてもハッピーであることは、リスクを取る際に大きな助けになります。
やがてITブームが到来し、マスク氏の会社も順調に成長。1999年にZip2はコンパックに3億7,00万ドルで買収され、マスク氏も2,200万ドルを手にしています。
そして、その資金をもとにマスク氏はもう一つ会社を立ち上げます。
オンライン金融サービスと電子メール支払いサービスを行う会社「X .com」の立ち上げです。
X .comの設立とペイパルクーデター事件
ちょうどその頃、ピーター・ティール氏が創業したコンフィニティという会社も同様のシステム「ペイパル」を開発、オークションサイトの「イーベイ」で使われ始めていました。
そこでこの2社の激しい広告合戦が行われていました。そして2社ともお金が底をつき両社とも疲弊した為合併しました。しかし、両社の企業文化の違い、マスク氏とティール氏の考え方の違いもあり、社内での抗争は激しさを増していきます。 そして合併後わずか2か月後にティール氏が去ります。
その上でマスクはペイパルとしてやっていくのですが、そこでクーデターが起きたのです。
イーロン・マスクが恋人と飛行機乗って海外旅行に行く時に、飛行機が飛び立つのを見た瞬間に、本社で会議が行われました。
イーロン・マスク不信任案と裁決されてしまいます。
そして戻ってきたのがペイパル社長の
ピーターティールでした。
これによってマスクは『インターネット銀行はもういい!他にもやりたい事があるんだ』といって、新たに会社を立ち上げたのが「Space X」の宇宙事業です。
そして、更にやりたかったクリーンエネルギーの会社もやり始めます。
その会社が「TESLA」です。
この会社は始めは創業したての小さい会社でしたがマスクがやりたい事と同じだった為に資本を投入して自分の会社にしました。
資金地獄に救世主が現る
マスクの考えによって出来た
「Space X」と「TESLA」ですが資金地獄に陥ってしまいます。
「Space X」は宇宙にロケットを何発も飛ばすのですが、ことごとく失敗してしまうのです。そのため、すぐに資金不足に陥ってしまうのです。
更に「TESLA」では電気自動車をつくるのに当初予定していた額の5倍かかってしまうとなっていました。
しかしそんな時に、お金が無くボロボロになったイーロン・マスクに救世主が現れます。
救世主NASA
NASAがロケットでカプセルを宇宙ステーションに届ける役割の会社を探していたところイーロン・マスクの会社が目に止まりました。
そして、Space Xに正式に決まった時は、イーロン・マスクは本当に飛び上がって喜んだそうです。
NASAから受注したお金を基に「TESLA」にそれを融資するやり方でぎりぎり繋いで行ってました。
「TESLA」が最初に完成させたのが「ロードスター」という高級なスポーツカーの電気自動車です。これは当時実現不可能だと言われていました。理由は、デッカイ電池をつくるのは凄い大変であり不可能だと言われていたからです。
EV開発において、他社は大きくて高性能なバッテリーを専用で開発しようとしたが、テスラはすでにノートPCで使われ大量生産されている“そこそこ”の性能の汎用のリチウムイオン電池を使う方法を選びました。つまり、リチウム電池を約7000個も1個の大きなバッテリーのようにまとめる方法を開発したのです。
そして、その小さい電池をつくっている企業がなんと日本のPanasonicなんです。Panasonicの電池をめちゃめちゃに詰めて走りださせました。
ここから高級カーのモデルから変わっていき、モデルS・モデルXとなっていきます。
日本で見かける電気自動車はほとんどがモデルSです。価格はベンツの良いバージョンと同じくらいするのです。まだ一般の人が手の届く価格ではないかもしれません。
イーロン・マスクの驚きの行動
TESLAはギガファクトリーという大きい工場を作りPanasonicと共同で量産体制に入りました。
TESLAが最初は高い自動車をつくって資金を集め、そして一気に大量生産をする事を目指していました。
イーロン・マスクはとにかく機械と未来が大好きで、工場に人は必要ないと全部をロボットにしました。ところがロボットが全然思うように動きませんでした。そこで結局、大量のロボットの隣で人が電池を手作業で詰めていました。毎週400人ほど雇い、イーロン・マスクも毎日のように工場に行って作業していたそうです。そして工場の床で寝たりして、苦労の日々を過ごしました。
それが突然ロボットが動き出して一気に作業が早くなりました。
ライバルの登場
どんな苦境も乗り越えてきている天才イーロン・マスクですが、TESLAに対抗するライバル企業がどんどん出てきています。
①NIO
②ファラデーフューチャー
③ルーシッドモーターズ
④バイトン
⑤SFモーターズ
TESLAキラーと呼ばれる5つの企業が台頭してきました。この5つの企業の共通点は全て中国がバックボーンにいるのです。TESLAが中国に飲み込まれるのか、返り討ちにするのか注目されています。
そんな中、ビックファルコンロケットで今イーロン・マスクが注目されています。そのロケットは47年ぶりに人類を月に届けると言っているからなんです。でもこれはイーロン・マスクにとっては通過点にすぎなく、イーロン・マスクの夢は人間が化石燃料に依存している状況からの完全開放なんです。化石燃料とは、石油や石炭などの燃料ですがこれは地球には有限のもなので未来を考えた時に、その有限である化石燃料から脱出する事がイーロン・マスクの目指す世界なのです。
その為に人類を火星に移住させようとしているんです。
イーロン・マスクが今戦っているのは、TESLAのライバルの5つの企業ではなく。
化石燃料と火星移住と戦っているんです。
まとめ
両極にある2つの思考をミックスし実行するイーロンの能力は「壮大な目標」と「日日頃の行動」にも表れています。
テスラで「世界中のクルマをすべてEVに置き換える」とイーロンは大きな目標を掲げ、1億台のEV生産を目指すと公言しています。
イーロンはしばしば一般人に理解されづらい発言をしたり、急にSNSで世間を騒がせる投稿をしたりと話題の絶えない人物でもあります。
そんな世間に対してイーロンはこう言い放ちました。
「私は電気自動車を再発明し、ロケットで火星に人を送ろうとしている。それで普通の男だと思ってたのかい」と。
この普通の人とは違った考えを持っているからこそ、他の人とは違うことを成し遂げられるのです。この稀代の天才がこれから世界をどう変えてくれるのか。期待しましょう。
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