『朝活』とは文字どおり、朝の時間に活動することをいいます。単に早起きして1日の活動時間を前倒しするのではなく、自分の趣味やスキルアップのために、仕事や学校に行く前の時間を有効利用し、生活を充実させることが朝活の目的です。
朝活とはどんなものか。始めることで期待できる効果やメリットなど、詳しく解説していきます。
近年、いろんなところで『朝活』という言葉を聞きますよね。以前から朝早くに活動する人はいました。しかし、朝活を勧める本がベストセラーとなったことをきっかけに、朝活が一般的になってきました。SNSを通じてリアルタイムに朝から交流できるようになったりしたことで、朝の活動は1人で孤独に励むものではなく、皆で楽しむポジティブな活動として認識され、普及していったのです。そして「朝活」と題を打った勉強会やイベントなどが各地で早朝から開かれるようになりました。
朝活のメリット
朝活をするメリットは次の4つです!!
【1】ひとり時間を確保できる
朝は家族がまだ寝ている時間帯なので、とても静かで、誰にも邪魔をされず集中して自分だけの時間を過ごすことが可能です。
【2】気分が前向きになる
朝、しっかりと日光を浴びることで脳内で働く神経伝達物質のひとつ「セロトニン」が分泌されます。セロトニンは、感情や気分のコントロール、精神の安定に深く関わるものなので、朝活を始めると気分がだんだんと前向きになるように感じられます。
【3】一日の時間を有効に使える
朝活では覚醒して冴えた頭で活動するので、夜の疲れた頭で作業するよりもはかどり、時間を有効利用できます。また、朝が早いと、本来の予定よりも少し早めに行動を始められるため、余裕を持って過ごすこともできます。
【4】生活のリズムが整う
早寝・早起きが習慣づくことによって、生活リズムを整います。
生活リズムを調節するには、毎朝同じ時間に起きて、光を浴びることが効果的です。体内リズムが整うと、ホルモンの分泌や生理的な活動を調整し、睡眠や覚醒をスムーズに促してくれるので、生活のリズムが自然と整います。また、朝に浴びたセロトニンが手伝い、夜には自然に眠りを誘うメラトニンが多く分泌されるので、良質な睡眠をとることにも繋がります。
その結果、健康促進へも繋がることが可能です!
ウチでも外でもできるオススメの朝活
いざ、朝活を始めてみようと意気込んでも、実際に何から手をつけようか迷ってしまう人もいるのではないでしょうか。そこでこれから朝活を始める人におすすめの朝活をご紹介します。
運動をする
日頃の運動不足を解消したい人、ダイエットをしたい人は、朝活で運動を取り入れましょう。朝の運動は交感神経を刺激するため、基礎代謝が上がって脂肪の燃焼効果が高くなります。
運動に慣れていない人は、ストレッチなど軽い運動から始めましょう。体が慣れてきたら、ウォーキングやランニング、ヨガなど有酸素運動を行うと、血液循環が良くなり脳が活性化するため、その後の仕事や勉強がはかどるようになります。
特に散歩は取り入れやすい朝の運動なので、まずは気軽に外を歩いてみることをおすすめします。
読書をする
朝、目覚めてから約3時間は、脳の集中力が高まるゴールデンタイムなので、本で得た知識や教養を吸収できるチャンスです。
気になっていた小説や、好きなジャンルの読書から始めてみましょう。そして慣れてきたら実用書、ビジネス系の雑誌や新聞など、普段の生活や仕事に実践できる内容の本にチャレンジしてみるのがおすすめです。
読書してインプットしたものを、アウトプットすることで記憶に残りやすくなるので、本の内容をすぐ忘れてしまう人は読書後ノートなどに内容をまとめてみると良いでしょう。
仕事を整理してみる
いつもなかなか仕事が定時で終えられず、帰りが遅くなってしまう人も多いかと思います。そんな人は、朝活でその日の仕事の作業手順やスケジュールを組んでおくと、1日の流れが整理されて生産性アップにつながります。
朝活中に前日の残ってしまった仕事を片付けるのも良いと思います。夕方以降はどうしても体に疲れが溜まりやすくなり、集中が途切れてしまいがちです。だらだらと残業をするよりも早く切り上げて、翌朝、脳が冴えているときに作業をすれば、いつもよりも早い作業時間で終わるかもしれません。
資格の勉強をする
朝は、睡眠によって前日の記憶や感情が整理されて脳がクリアになっているので、新しいことを学ぶ勉強や、クリエイティブなことを考える作業に励むのにぴったりです。
朝活を継続するコツ
朝活の課題は「習慣化すること」です。やはり朝はなかなか起きれなくて、朝活が続かない人も多いものです。
朝活はせっかくの成長のチャンスです。習慣化するために、気をつけておきたいポイントをいくつかご紹介します。
【1】楽しめる朝活を選ぶ
朝活は名前の通り、朝に活動するのでどうしても朝早くことが必要です。早起きがつらい、日中も眠い、思ったよりも集中できないとデメリットを感じていては、朝活を続ける意味がありません。
朝活で「自分の生活が満たされている」と楽しめるかどうかが朝活を続けるうえで大事なポイントです。
まずは自分が楽しいと感じる朝活を選びましょう。朝起きたら、自分だけのお楽しみ時間が待っていると考えれば、早起きも苦になりません。楽しみながら朝活をやっていきましょう。
【2】目的を明確にする
ただなんとなく軽い気持ちで始めても、早起きへのモチベーションを高めることができず、やはり長続きしません。
何のために朝活をするのか。どんな自分になりたいか。などポジティブな目標を決めましょう。
例えば、半年間朝活で勉強を頑張って資格試験に合格する。ランニングをして1ヵ月後までに5キロ痩せる。副業のブログの記事をまとめる。などなど。習慣化するには、まず具体的な数字と共にポジティブな目標を掲げ、いつでも自分の目につくところに書いておき、意識することが大切です。
【3】休息の日を作る
朝活の活動にメリハリをつけることも、継続していくには重要です。平日は毎日朝活をしても、土日はゆっくり休むなど。朝活を始めたての人や真面目な人ほど、「ちゃんと毎日続けないと!」と意気込みますが、ムリをしてしまって挫折してしまうのが1番良くないので、しっかり休みの日も作りましょう。仕事や生活に支障をきたさない程度に、ちょっとずつ実践するのが長く続けるコツです。
朝活はイイ事がいっぱい
自分のやりたいことを実践しながら、心も体も健やかになる「朝活」。早起きには慣れるまで少し時間がかかりますが、今よりも豊かな人生が広がることは間違いありません。
朝早起きするというのは大きなライフスタイルの変化です。いくら魅力的な活動を行ない、それを気合いで乗り越えようとしても「生活リズムのリバウンド」が起こるので、継続が難しくなります。
人間の脳の特性のひとつに「変化を嫌う」があります。そのため、例えば最初の1週間は15分だけ早く起きる、次の2週間は30分早く起きてみる、というように、少しずつ起きる時間を早くしていくと、体が慣れていき、長続きできるようになるでしょう。最初から完璧な朝活をやろうとすると、できなかった自分を責めてしまったり、諦めてしまったりしてしまいます。
朝活は自分の人生を、より豊かに、前向きにしてくれるモノです。ムリをしすぎて自分を追い込んでしまっては、意味がありません。自分のペースで、自分の好きなことをやる。 それを忘れずに、朝活を楽しんでいきましょう。
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